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まちかど広報部:まちかど法律相談所

2020.08.06.Thu

カテゴリ:NPO

投稿者:まちかど広報部

看護小規模多機能ぐるんとびーの一角、地域の方と和気あいあい、お話しされている女性。孫の話や病気の心配などコロコロ内容は変わり、

「あら、ここ法律の相談もやってるの?
うちも家の相続のこととかそろそろ考えようかと思って…」

「そうなんですよ。家のことも相談に乗りますよ。」

ついでのように、将来の相続やや家族の心配の話に繋がっていきました。

お話を聴いている女性は西沢優美さん。藤沢市在住の2児の母で、今年5月に「にしざわゆみ司法書士事務所」として独立した司法書士さんです。毎週金曜日にぐるんとびーにやって来て「まちかど法律相談所」を開き、地域の方の法律相談に乗っています。

まちかど法律相談所を始めたきっかけについて、西沢さんにインタビュー。

「以前の職場では、遺言書作成や高齢者のトラブルについて家族間の調整をしたり、後見人に就くこともありました。本人が倒れてから司法書士に声が掛かるから、後からこんなはずじゃなかった、となることがあります。介護状態になるより前に、早い段階から未来を想像して準備をしてもらいたいと思い、ここで相談スペースを持ち始めました。」

(左が西沢さん。柔らかくとっても話やすい雰囲気でした♪)

 

ぐるんとびーに参画した理由については、

「藤沢に住んでいるので、介護で面白いことをやっているのは知っていました。司法書士を活かして何か出来ればと思っていた時に、地域のまとめ役のおばちゃんに繋いでもらったんです。」

とのこと。地域の方の紹介で繋がるあたりが、なんともぐるんとびーらしい理由。

「雑談や世間話の中から相談が出てきて、解決できることもあります。ここにいることで、まずは顔を覚えてもらう。何気ない会話を大事にしています。」

 

まちかど法律相談所は、予約不要。
ふらっと来て、いつでも相談できます。

司法書士です!と仰々しくではなく、さりげなくそこに『いる』ことで街角に溶け込む。世間話をする馴染みのご近所さんのような距離におり「そういえばあの人は司法書士だったな?」と話せる関係性が、とっても魅力的です。

私自身も高齢者の在宅支援の現場で働いていますが、『動けるうちに物の整理をしたい』『亡くなった後のお金のことも考えたい』と会話の中からニーズが出てきても、どこに繋げばいいのか悩むことがありました。こんな時に、まちかど法律相談所のように気軽に相談できる場があれば「あそこに行けば相談できるよ!」と繋げられるので、私の身近にもあればいいのに!と思いました。

7月にオープンしたばかりのまちかど法律相談所、今後のますますの発展に期待です!


筆者プロフィール
河村詩穂(かわむら しほ)
1992年生まれ。茨城県出身。介護施設のマッチングサービス・スケッターを通してまちかど広報部に参加。看護師・保健師。普段は都内で訪問看護師として働く。
https://www.sketter.jp/skets/7432

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