細田 亜矢
小規模多機能型居宅介護 所属/介護福祉士
神奈川県高座郡寒川町出身。A型。いて座。
上はすでに成人した息子から、下は小学6年生まで4人の子どもを育ててきました。以前はファミレスや事務の仕事が長かったのですが、4人目を出産して復帰するときに母がヘルパーをしていたこともあって、私もやってみようと介護ヘルパーを選びました。
最初に勤めたのは、利用者が10人ほどの小規模なデイサービスでした。スタッフも3~4人と少ないので、送迎、お風呂、食事からレクリエーションまで幅広い仕事をなんでもやる環境です。自分の祖父母も遠くに住んでいて、高齢者と接する機会が少なかったのですが、やってみたらコミュニケーションもスムーズにとれたので「自分に合っている仕事なのかも」と感じました。
やがて、より責任ある仕事をしたいと考え、介護福祉士の資格を取りました。資格取得には3年の実務経験が必要で、学科試験もあります。働くと同時に子育てもしながら、試験勉強をコツコツ続けて合格できたことは、その後のキャリアを築く上でも大きな自信になりました。
介護の仕事は、業態によってさまざまです。私は特養に併設された規模の大きなデイサービスに移り、介護福祉士の資格を生かして生活相談員の仕事も任せてもらえるようになりました。子どもの成長に伴って、働く日数や時間も増やしていきました。
さらに老健や特養にも勤務して、施設での介護にも関わりました。私自身の介護技術そのものは決して高いとは思っていませんが、利用者さんとの接し方が優しくて、コミュニケーションが上手だと言われます。自分なりに手探りで一生懸命接してきた結果かなと思います。
ぐるんとびーを知ったきっかけはSNSでした。Facebookに映されていた日常の様子から、“看取りのプロフェッショナル”という自負が伝わってきて、共感を覚えました。
社会福祉法人でしか勤めた経験がなかったので「株式会社って“儲け主義”じゃないのかな、大丈夫?」という先入観もありましたが、ぐるんとびーの面接でお話してみたら、今までモヤモヤしていたことが一気にすっきりする感覚だったのです。
一言で言えば「主語・主役の違い」です。施設の都合や業務効率、ルールなどが優先事項なのか、それとも利用者さんのことを先に考えるのか。言うまでもなく、ぐるんとびーは利用者さんありきです。介護技術やスピードを売りにしていない私にとっては、自分の長所であるコミュニケーション能力を生かせそうだと感じました。
訪問介護はこれまで担当したことがなく、ぐるんとびーに入社してからが初めてでした。利用者さんのお宅にお伺いするのは、最初はちょっと緊張していましたね。
ぐるんとびーでは、必要ならご飯も作るし、入浴介助もします。その人がおひとりで住んでいるのか、同居している家族の構成はどうなのかも考えて、できるだけその人が「自立につながる」サポートをしている感覚です。単なる“家事支援”とは思っていません。
たとえば買い物代行でも「今日の体調、表情なら買い物に一緒に行けるかもしれない」と判断したら、買い物同行に変更します。しかし、ご自分で歩くのは難しそうだから「今ここに車椅子があれば……」と考える。それなら「事務所に連絡して、訪問先まで車椅子を届けてもらえばいい」と、実現する方法を考えるのが、ぐるんとびースタイル。
業務効率を優先して考えたらそこまでしないでしょう。でも、ぐるんとびーでは「車椅子がなかったから行けませんでした」と報告するのは文化として考えられません。それくらい違うんです。
入社して1年半が経過し、介護に対する私の価値観もがらりと変わりました。入社当初はこれまでの常識との違いに戸惑ったこともありましたが、先輩スタッフのおかげでずいぶん自分の引き出しも増やせたように感じます。
ワクワクすることが増えてきましたし、ぐるんとびーのような介護が他の事業者でも実践できるようになれば、社会はより良くなるのではないでしょうか。
現在勤めている小規模多機能型居宅介護施設で、「管理者」になるオファーをいただきました。事務的な業務やスタッフの管理はもちろん重要ですが、ぐるんとびーの原点とも言えるこの施設で、地域活動にも参加しながら人々と接することの重みを感じます。今の管理者である神谷さんは、介護の技術も人間性も誰からも尊敬されている存在なので「彼女の代わりを務めよう」という発想はおこがましいですね。
築かれてきたぐるんとびーの理念のバトンをしっかりと受け取り、つないでいくことが私の役目だと思っています。利用者さんが、ほどほど幸せに暮らせるように「文化・社会・精神・身体」を大切にしながら適切なケアにつなげること。これを忘れてしまったら「私たちが、ぐるんとびーでなくなってしまう」くらいの緊張感を持っています。
利用者さんと共に地域活動に参加するときは、介護事業者としてではなく、ひとりの住民として参加します。このような精神を受け継いで、次の世代にも伝えていかなくてはなりません。
実は、入社するときの面接で「自分のキャリア、もうひと花咲かせたい!」と、上司の石川さんに話していたんです。子育ても手がかからなくなり、せっかく資格も取ったので責任ある仕事を任せてほしいという話をしました。その言葉が上司の心の中に残っていたそうで、今回の管理者についても私の背中を押してくれました。だから私も、築き上げてきたものは守りつつ、やがては自分のカラーを出していきたいと思っています。
今年は、例年よりも広く農家さんから畑を借りられたので、利用者や地域のみなさんと一緒に畑仕事にも精を出しています。収穫の秋にみんなで食べるサツマイモ、今から楽しみです。そこから、また新たな地域とのつながりが広がっていったらいいですね。
老人保健施設などの入居型の事業所から在宅支援の現場へ。子育てをしながら、現場の中心人物として活躍する細田さん。現在は、小規模多機能事業所の管理者として、新しい領域にチャレンジしています!
小規模多機能事業所に所属する細田さん。休日は週休2日のシフト制。朝礼後は、ご利用者様のご自宅でケア業務を行うか、事業所へ通う方の送迎をします。午後からは、事業所内で他のスタッフ・ご利用者様と一緒に食事作りやコーヒーを飲みながら、ゆったりと過ごしたり、外出に出かけます。夕方からは、翌日のシフト作成や確認業務を行い、退勤します。
①「しょうがない」「やめておこう」で終わらない。「どうしたらできる?」をみんなで考えるミーティング
ぐるんとびーでとても大切にしているのが朝のミーティング。ご利用される方の様子の変化やリスクだけでなく、ご本人のやる気・生きる気スイッチを探すために「なぜ、それが起きたか。思ったのか」をみんなで深堀りします。ときに個人的な悩みまでみんなと考えるアットホームな時間です。
②ご利用者さんの行き慣れた美容室へ
家事支援や排泄介助、身体介護などの介護業務だけでなく、ご本人のこれまでの生活史や社会的な繋がりなどを評価し、地域の美容室や友人が働く食堂など社会との繋がりも意識しながら関わります。
③外食や外出を通して、その人の毎日を楽しくワクワクするものに。
事業所の中でご利用者さんと一緒にご飯を作りますが、外食や外出が多いのもぐるんとびーの特色。仲間と一緒にリスクを管理しながらもその人の「選ぶ権利」や「自尊心」を大切にしながら毎日を楽しく過ごします。
④業務終わりは、スタッフと子どもと一緒に部活動!
仕事だけの関係じゃないのが、ぐるんとびーの良いところ! 業務後は、家族も巻き込んでみんなで体を動かします。格闘技以外にもサーフィンやバレーボールなどその他のサークル活動も楽しんで参加しています。
小規模多機能型居宅介護/介護福祉士 細田 亜矢
小規模多機能型居宅介護/理学療法士 川邊 祐詩
訪問看護ステーション/言語聴覚士・精神保健福祉士 茂内 梓
訪問看護ステーション/理学療法士 長井 雅弥
本部/事務・介護福祉士 富樫 里美
訪問看護ステーション/看護師(管理者) 田中 啓大
看護小規模多機能型居宅介護/准看護師 志藤 ももこ
小規模多機能型居宅介護/ケアマネージャー、看護師 石川 和子
看護小規模多機能型居宅介護/作業療法士 久保 直子
経営企画部/人事担当 杉山 旬
訪問看護ステーション/理学療法士 北村 記一