2021年12月16日、特定非営利活動法人ぐるんとびーは、「第9回かながわ福祉サービス大賞」において、大賞を受賞いたしました。
私たちの取り組み「福祉事業を越え、住民相互の支え合いへ」が、神奈川県内の福祉サービスの未来を拓く先進事例として評価されたことを、大変光栄に思います。
かながわ福祉サービス大賞とは
「かながわ福祉サービス大賞」は、福祉の現場に光を当てることを主眼に、福祉サービスに係る未来を拓く先進事例を発掘・紹介するイベントです。
優れた事例を表彰することで、福祉サービスの持つ魅力を広く周知し、サービスの質の向上を図ることを目的としています。神奈川県をはじめ、横浜市、川崎市、相模原市などの自治体や、神奈川県社会福祉協議会、神奈川県社会福祉士会、神奈川県介護支援専門員協会、神奈川県介護福祉士会などの福祉関連団体が後援する、県内でも大規模な福祉の祭典です。
第9回のテーマ「ともに生きる力を引き出す福祉」
第9回となる2021年度は、「ともに生きる力を引き出す福祉」がテーマでした。
これから変化していく福祉サービスに着目し、この時代での新たな関係を構築する取り組みや、最新テクノロジーを利用したサービスなど、利用者と「ともにいきる力」を引き出す福祉業界の試みについての事例を集め、広く共有し、将来の福祉について考えることを目的として開催されました。
私たちの取り組み「福祉事業を越え、住民相互の支え合いへ」
ぐるんとびーが提出した作品のタイトルは、「福祉事業を越え、住民相互の支え合いへ」。
私たちは、藤沢市湘南大庭の団地を拠点に、介護保険事業だけに留まらない地域づくりを続けてきました。
制度の枠を超えた支え合い
看護小規模多機能型居宅介護やケアプランセンター、訪問看護ステーションなどの介護保険事業を軸としながらも、NPO法人としての活動を通じて、制度の枠を超えた支え合いの場を生み出してきました。
コミュニティカフェでの気軽な相談の場
子ども食堂や**駄菓子屋「くれよん」**での世代間交流
防災キャンプやキャンドルナイトなどの地域イベント
スポトレ(月1回のスポーツ教室)での子どもたちの居場所づくり
これらの活動を通じて、「困った時はお互い様」と言える関係性を、地域の中で育んできました。
団地を一つの家族に
高齢化が進む団地という環境の中で、高齢者と子どもたち、障がいのある方もない方も、自然に交流し、支え合う。「スープの冷めない距離」でのつながりこそが、これからの地域社会に必要だと私たちは信じています。
団地内でのお看取り率は90%以上。「最期まで自分らしく、住み慣れた場所で」という願いを、ご本人とご家族、そして地域と共に叶えてきました。
福祉の未来を、地域と共に
この大賞受賞は、私たちの活動が「福祉事業」という枠を超え、「地域づくり」として評価されたことを意味します。
介護や福祉は、専門職だけが担うものではありません。地域に暮らす一人ひとりが、ちょっとした「おせっかい」を焼き合い、支え合うことで、誰もが安心して暮らせる社会が生まれます。
ぐるんとびーは、これからも「地域をひとつの家族に」という理念のもと、湘南大庭から、藤沢市全域へ、そして湘南へと、活動の輪を広げてまいります。
この度の受賞を励みに、さらなる挑戦を続けてまいります。
他の受賞事業所
第9回かながわ福祉サービス大賞では、私たちの他にも素晴らしい取り組みが評価されました。
優秀賞: 社会福祉法人星谷会 海老名市障害者第二デイサービスセンター かっぱ堂
作品名:「食と職、海老名笑顔化計画」について
最優秀プレゼン賞: 株式会社リカバリータイムズ
作品名:「こえ」
審査員特別賞: NPO法人ファミリア トータスキッズ、SMILE LABO プログラミング教室
作品名:「ともに生きる力」を引き出す福祉
神奈川県内には、こうした先進的な取り組みを行う事業所が数多くあります。共に学び合い、高め合いながら、福祉の未来を切り拓いていきたいと思います。
地域の皆さま、関係者の皆さま、いつも温かく見守り、支えてくださり、本当にありがとうございます。これからも、共に歩んでいけたら幸いです。
特定非営利活動法人ぐるんとびー
代表 菅原健介