2020年11月2日〜25日、シンガポールで開催されたWorld Ageing Festivalにて、アジア太平洋地域の高齢者ケア事業者を表彰するAsia Pacific Eldercare Innovation Awardsの最優秀賞(FACILITY OF THE YEAR-AGEING-IN-PLACE)を「ぐるんとびー」が受賞しました。
このアワードは、世界20カ国以上の民間企業・NPOの経営者、投資家などが一堂に会する介護ビジネスフォーラムで開催され、「アジアにおける高齢者ケアビジネスの登竜門」とまで言われています。
エントリーした内容
代表の菅原健介は、幼少期を過ごしたデンマークでの福祉のありかたや、2011年3月11日の東日本大震災の経験から、福祉の基本は「地域を一つの家族」と捉えることだと確信しました。
今回は、その経験を元に立ち上げた「ぐるんとびー」の理念や活動を紹介。地域の関わる人全てで責任や思いやりを少しずつ共有し、”ほどほどの幸せ”がある地域社会を作り上げることを目標に、現在取り組んでいる高齢者ケアの分野についてプレゼンを行いました。
さらに、地域を家族と捉える観点から、高齢者ケアのみならず、子育てやワーキングマザーを支援する活動にも着手。地域を大きな家族と捉える活動の将来性についてもご紹介させていただきました。
評価されたポイント
審査委員のGustav Strandell氏(Maihama Club Co. Ltd, Japan CEO)からは、以下のような評価をいただきました。
「Grundtvig社を審査委員として評価をしたのはキーワードと実績が一致しているところです。住み慣れた環境の地域で軽度から重度の要介護者、そして地域の皆様と一緒にまさに『Inclusive Society』を実現しているのが素晴らしいです。そして、ソーシャルメディアでも素敵な活動が地域に伝わるだけではなく、職員募集ともつながることにもユニーク性があります。」
関係者の皆様からのメッセージ
神奈川県知事 黒岩祐治様
「団地を一つの大きな家族に」との取組みが国際的にも高く評価されたことは素晴らしいことですね。私も未病改善の3要素として、「食」「運動」「社会参加」を掲げ、コミュニティのチカラの重要性を訴えてきただけに、それを実践されてきたぐるんとびーが栄冠に輝いたことは自分のことのように嬉しいです。
藤沢市長 鈴木恒夫様
本市では、「インクルーシブ藤沢」をまちづくりコンセプトの一つに掲げ、多様な主体とのマルチなパートナーシップにより、希望にあふれる藤沢の未来を創造するため、皆様とともに進めてまいります。
内閣官房 国際アジア健康構想協議会座長・元厚生労働省老健局長 中村秀一様
皆さんの取組みはUR団地に小規模多機能を組み入れるという、制度化した際には想定しなかった「革新」を実践していただいていることにとても感心していますとともに、大変嬉しく思っております。
慶應義塾大学特任教授・元厚生労働省保険局長 唐澤剛様
ぐるんとびーは、少子高齢化の中で、人と人とのつながりを創り出し、高齢者も若者も、お母さんや子どもたちも、みんなが自分らしく自由に生きる方法を探そうとする取組みです。この楽しい取り組みを、日本全体に、いや世界全体に広げてください。
代表 菅原健介からのメッセージ
日頃の私の方針に賛同してくれ、ぐるんとびーを地域を盛り上げてくれるスタッフの皆さま、資料の英語訳やイラストのデザイン、プレゼンのフォローをしてくれた方々のご助力なしでは受賞はありえませんでした。
6年前、湘南大庭地区で事業を立ち上げてから自治会連合会をはじめ諸団体の方々、また地域住民の方々に受け入れていただきここまで来ることができました。今後は制度だけではなく地域で支え合うことが重要視される時代が来ると思っています。地域の一住民として、会社の代表として尽力させていただきますので、今後ともご支援をいただければ幸いです。
取締役CDO 川島勇我からのメッセージ
日常の中で「ほどほどな幸せ」を模索する右往左往。関わる人と人、時間と気持ちの重なり方を試行錯誤してきた「ぐるんと生活」が、世界から素敵だな!と想ってもらえたことが嬉しくてたまりません。
「地域をひとつの大きな家族に」のコンセプトは、コミュニティケアにおけるHowからWhyへの転換でした。これからも誰もが価値を発揮して、全ての人が学び合う、幸せな地域社会を、みんなで手をとり合い創っていきましょう。
大丈夫。いつだって”ぐるんとびー”には、たくさんの愛がある。
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株式会社ぐるんとびー
本社住所:神奈川県藤沢市大庭5682-6 パークサイド駒寄3-612
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