【介護】代表菅原さんのプライベート話まで大公開! 〜ぐるんとびー 山口かずゆき 介護施設探訪〜
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https://youtu.be/z2Xg5DW37vI
【介護】職員さんに聞いてみた ぐるんとびーぶっちゃけ話! 〜ぐるんとびー 山口かずゆき 介護施設探訪〜
【介護】職員さんに聞いてみた ぐるんとびーぶっちゃけ話! 〜ぐるんとびー 山口かずゆき 介護施設探訪〜
https://youtu.be/hjKtbaEQPpA
デンマークから学んだぐるんとびーが大切にすること
ぐるんとびーが大切にすることは
デンマークから学んだ
本人との『関係性』『コミュニケーション』
『リスペクト』の上でこそ専門性が初めて
発揮されるという意識。
何が正しいかなんてわからない。
そして、日本は本人と家族が分離されていない。
だからこそ、粘り強く向き合い続けたい。
家に行って、本人やご家族から怒鳴られても
時には叩かれても、粘り強くそこに向き合う。
暮らしの専門家としてそこに向かい合い続ける
ぐるんとびーの仲間を誇りに思う。
そして、叩かれるのは美談ではない。
本当に避けたいことの一つ。
ただ、今の最適として誰かが、本人や家族の不安を
ときに体を張ってでも受け止めないと、
止まらないこともある。
デンマークのように多様なフォロー体制は
ないからこそ、同時に社会も変えていきたい。
ぐるんとびーな人たち No2 『人生の数だけケアプランがある』 小林紀子さん
4月1日にオープンした看護小規模多機能(かんたき)が入る建物には、訪問看護ステーションと居宅介護事業所も入り、コミュニティスペース(コミュニティカフェ)が併設される。居宅介護支援事業所「ぐるんとびーケアプランセンター」は、コミュニティカフェの一角に設置ということで、カフェにケアマネ駐在?と思いきや...
※コミュニティカフェとは…
地域住民が集いつながる場、時には市民活動の拠点ともなる、地域に開かれたカフェのことを言います。
ケアマネよりカフェ店員に
以前は社会福祉法人のケアマネだったと聞いて納得。地に足の着いた落ち着いた雰囲気で、粛々と仕事をこなす印象のケアマネジャー小林さん。コミュニティカフェの片隅に居を構えると聞いてびっくりしていると、「ケアマネというよりカフェ店員になりたいと思っているんです」と、小林さんへの印象がガラリと変わるひと言が飛び出す。と同時に、「あぁ、やっぱりこの人、ぐるんとびーな人だ」と内心ニタリ。
「カフェ店員になる」。この言葉を解釈していきたい。現在はコロナウイルスの影響で休業中だが、ぐるんとびーケアプランセンターでは毎週木曜に団地の集会所の一室を借りて、「まちかど相談室」を開いている。しかしながら、外から中が見えない閉じた空間、かつ、高齢化は進んでいてもまだ比較的元気な高齢者が多い当団地では「何かあったら相談すればいいか」と、まちかど相談室へ足を踏み入れてくれる人は少ない。「何かあってから」ではなく、予防も含め、事前に情報を得ておくことがいざという時の備えになるし、小さな火種のうちに気が付くことができれば対策も取りやすい。そこで、コミュニティカフェというオープンなスペースにケアプランセンターがあれば、「いつでもだれでもまちかど相談室」の出来上がり、カフェに駐在しているのだから「カフェ店員」というわけである。
ちなみに、団地内での「まちかど相談室」は、団地住民の方々のために、ぐるんとびーを統括するケアマネの石川さんが続けていくので、どうぞご安心を。
「嬉しいことに、最近、かんたきのチラシや看板を見てコミュニティカフェのことを知った団地の方やご利用者さんのご家族からも「私たちも行っていいの?」とよく聞かれるんです。「散歩の途中に立ち寄って、(かんたきの先にある)パン屋さんでパン買って帰るのもいいね~」なんておっしゃる方もいて。「お茶飲みに気軽に来てください」とお伝えしています」と小林さん。オープンカフェの前を通るご近所さんに、ガラス越しに「コーヒー飲んで行きませんか?」と手招きする小林さんの姿が目に浮かぶ。相談らしい相談でなくとも、茶飲み話の最中に、「そういえばうちの妻が…」「実は障害のある子どもがいて…」と、その人や家族が抱える課題が垣間見えることもある。オープンカフェという空間だからこそできる地域貢献に、期待大だ。
ご本人の人生を歩むのはご本人
カフェ店員を目指す?!小林さんの本業であるケアマネジャー(ケアマネ)という仕事を行う上で、小林さんが大切にしていることが、「その人のケアプランであり、私のケアプランではない」ということ。そして、「困った」ではなく、「できること」や「強み」にフォーカスすること。たとえば、ワーキングウーマンとして生涯独身を貫いてきた90代の女性はとても「がんこ」。家族も「がんこで困っちゃう」と「困った」に目を向けがちだが、「がんこだからこそ、一人でここまでやって来れた。がんこは強み」と小林さん。さらに、「がんこな人はご自身が納得すれば受け入れてくださることが多い」とも。この女性は大嫌いなお風呂も「入りたくない」の一点張りだったが、何度も足を運んで説得を続け、やっと足浴にまで辿り着いた。「お風呂まで道のりは長そうですが、まずは足浴が気持ちがいいことを知っていただけ前進です。」
「目の前にいる方のケアマネジメントをどうしていくか、常に試行錯誤。ご本人の人生を歩むのはご本人だから、同じケアプランはありません。本人の想い、家族の想い、その人を取り巻くいろんな人の想いを汲み取りながらも、今後その人がどうやって生きていきたいのか、一緒にケアプランを立てていきたい。大変だけれど、やりがいはありますね。」
ぐるんとびーケアマネ小林さん、コミュニティカフェで地域の皆さんをお出迎えいたしま~す♪
やりたいのは介護だけじゃない。こまちぷらす×ぐるんとびー
ぐるんとびーでは、コミュニティスペース(コミュニティカフェ)がスタート予定。そんな新しい門出を前に、NPO法人こまちぷらすとの出会いに恵まれるあたりの幸運っぷりは、なんともぐるんとびー!こまちぷらすがトヨタ財団の助成金に採択されて進める「トヨタ財団市民参加促進プログラム学び合い研修」の参加団体の一つに選ばれたのです。コミュニティカフェを通じて、市民の「やりたい」を育てていこうという本プロジェクト。
「市民参加の結果起きたことへの助成はあっても、市民参加を豊かにするにはどうしたらよいだろうというそのこと自体に助成する助成は初めて。でもそこに助成をして、スポットを当てて、社会みんなで支えようという発信をこの4団体でやっていく」とこまちぷらす代表の森祐美子さんが語る通り、ぐるんとびーのほかに、主に子育て世代を対象に活動するNPO法人子育ての輪Lei、ライフデザインラボの2団体が2年間の研修を共にします。3月12日には、1年目の研修を終了し、2年目へと突入するということで、中間報告会が開催されました!
ぐるんとびーからは、主に大内由美さんと上野祥さんが研修に参加し、中間報告会では上野さんが素敵なプレゼンをしてくれました♪
【NPO法人こまちぷらすとは?】
「子育てが『まちの力』で豊かになる社会」を目指して、2012年からスタート。「こまちカフェ」(神奈川県横浜市戸塚区)を拠点に、他地域・他団体ともコラボし、カフェを通じてまちの担い手を育てるプロジェクトを展開する。
想いを持った人が活躍する場をつくる
コミュニティカフェOPENを前に、ぐるんとびーでは、実際に子育ての孤立化や妊娠中・産後のマイナートラブルに悩んだスタッフの経験を活かした産後リハビリテーションのイベントを始め、のびのびの会(産前産後の託児)、ちくちくの会(裁縫クラブ)、もぐもぐの会(ボランティア)、駄菓子屋、かんたきシネマ、土曜バル、キッチンで料理教室、一品持ち寄りの会、ランチ付きイベント等など、いろいろなアイデアが飛び出している真っ最中。既にコミュニティカフェの活動を行っている他団体の取り組みにアイデアをもらったり、グループワークを通じてヒントを得たりと、研修からもたくさんの気づきを得ているという上野さん。
中間報告会では、「パンを焼くのが得意だけれど、食べてくれる人も持っていく場もない。何かをやりたいけれど場がない人もいる。一人ひとりができること、得意なことは地域の宝。場所を持つことで地域の人が自分の強みを活かして輝ける場をつくりたい。コミュニティカフェが、誰かのために何かをしたいと考えている地域の人が輝ける場になっていく。得意とすること、できることは地域の宝で、それを活かす場があれば、お互いに助け合って自然につながっていける。それが幸せにつながっていく」と堂々と語る姿に、報告会に参加していたぐるんとびー代表菅原健介がうんうん誇らしげに頷く姿が我が子を見守る父親のようだったとか(笑)。
ぐるんとびーの強みであり、こまちぷらすがコラボしたいと思った理由として語られたのが以下の通り。
「介護を通して地域を豊かにしていきたいというぐるんとびー。子育てを切り口にしているがこまちぷらすも目線は地域。なおかつ、ぐるんとびーは地域に住んでいて、個別の方の支援をしながら、地域全体を見ているところが素晴らしく、私たちも学んでいきたいところ。コミュニティカフェという新しい場をつくることは、地域の人が自分の強みを活かすチャンス。こまちぷらすは主に子育て中のお母さんがパートナーになって活躍しているケースが多いが、ぐるんとびーの場合、もちろんお母さんにも来てほしいが、高齢の方に力を入れられているというところで、何が違って何が共通しているのかも一緒に考えていけたらいい。」
研修中のワークには、スタッフにヒアリングをして、ぐるんとびーで働く意味、お金ではない価値を共有し合う機会もあったと上野さんは言います。「ぐるんとびーは想いだけで動くスタッフがたくさん。ご利用者さんだけでなくこれから新しいスタッフも増え、ボランティアの人、地域の人もたくさん関わっていく中で、お互いに価値を共有したり、大切にし合いながら、一緒に場をつくっていきたい。」
今後始まるコミュニティカフェで何かやりたいという方は、お気軽にコミュニティカフェを覗いてください♪
「そもそも共生社会ってなあに?実践者が語る、地域共生社会のリアル」
気が付けば、早半年近くが経過しようとしていますが(汗)、昨年末ぐるんとびーに、佐賀で看護小規模多機能「むく」を運営する合同会社「MUKU」代表佐伯美智子氏、仙台で医・食・住の多世代交流複合型施設「アンダンチ」を運営する福井大輔氏、そして長崎の社会福祉法人ながよ光彩会業務執行理事/統括施設長であり、NPO法人Ubdobe 理事(CFO)も務める貞松徹氏という、錚々たるメンバーが遊びに来るよ!ということで、せっかくだったら語ってもらおうぜ、と急遽開催されることになったこのイベント。このノリこそがまさにぐるんとびーなわけですが(笑)、日本の介護業界最先端を行く豪華な顔ぶれに語っていただきました、「地域共生社会ってなあに?」。
目次:
- 仙台の多世代複合型施設「アンダンチ」の紹介
- 長崎の看護小規模多機能「むく」の紹介
- 座談会「共生社会ってなあに?」
※Ubdobe エンターテイメント×医療福祉で、業界の課題を解決してこ!みんなの社会参加を促してこ!と様々なイベントや企画をプロデュースする団体。
- 仙台の多世代複合型施設「アンダンチ」の紹介
2018年7月に開設以降、全国から注目を浴びるアンダンチは、東日本大震災後、震災の集団移転地域として指定される地区にある約1000坪の土地に建てられた、サービス付き高齢者向け住宅、看護小規模多機能型居宅介護、訪問看護ステーション、障害者就労継続支援B型事業所、企業主導型保育所、レストランが入った複合施設。デイサービスは敢えて持たず、必要な人には外部のデイサービスに出てもらう一方、地域の人に日中空いている空間を貸し出しすることで、内から外へ、外から内へ、自然な交流が生まれる仕組みづくりを行う。ママサークルのイベントに赤ちゃん連れでやってくるママもいれば、駄菓子屋を目当てに集まってくる小学生もいる。世代を問わず、アンダンチが「居場所」となっているという。さらに、アンダンチ内で飼っているヤギは東北工業大学から譲り受けたものだが、ヤギを通じて学生たちと交流が生まれる中で、アンダンチを運営する株式会社未来企画に4月からの入社を決めた学生も出てきた。
- 長崎の看護小規模多機能「むく」の紹介
マイナスから始まってプラスに変えていく女、むくの佐伯さんは、スノーボードにはまってニュージーランドへ行き、対馬からオーストラリアを経て、現地で結婚・出産・離婚、カイトサーフィンにはまって、現在の唐津へ移り住み、作業療法士として病院や高齢者施設に勤務するも「私がやりたいのこれじゃなーい!」と3人目を妊娠中にむくの構想を思い立ち、3男が3か月の時、2017年4月に起業。って、もう佐伯さんの人生からして面白すぎる!
そんな佐伯さんが立ち上げたむくの3つの仕掛けは、
- 子連れ出勤大歓迎
- 子ども手当あり/子どもはご飯味噌汁食べ放題/保育園・ようちえん送迎自由
- 赤ちゃんボランティア(0~3歳)。
始めは子連れ出勤していたスタッフの子どももすぐに赤ちゃんでなくなることからスタート
- 駄菓子屋さん
実際問題、子連れ出勤を大きく謡っていても中には子どもたちの存在に眉をひそめるスタッフもいるというが、それでも介護現場に子どもがいたほうがいい理由として、佐伯さんは、①利用者に暮らしの場、役割を与える②事業所にざわざわ感、生活音が生じて、介護事業所らしくなくなる③通ってくる母と子にも社会的役割、居場所ができる、を挙げる。
その人の好きや生きがいにまでたどり着けるケアを目指すむく。最近は、複数の事業所と一緒に、スナックを借りて、「Kaigo Barよろよろ」も始めた。普段はお酒を飲む機会がなかなか得られないご利用者さんたちも、スタッフと一緒に、一事業所の枠を超えて、みんなでお酒を楽しんでいるとか。
多世代が自然に集う場、介護事業所らしくない生活音のある空間、利用者さんとお酒…とアンダンチやむくの取り組みを聞いていると、ぐるんとびーとの共通点が浮かび上がってくる。彼らがゴールとしているのはただ単に介護や看護ではなく、もちろん必要な人に必要な介護や看護を提供することは大前提として、暮らしの場であり生きがいだ。
③座談会「共生社会ってなあに?」
むく、アンダンチの紹介の後は、ぐるんとびーの社外取締役である川島勇我さんをファシリテーターに、貞松さん、健介さんも参戦し、「地域共生社会ってなんぞや?」についての座談会がスタート。
普段は某大手商社に勤めるデザイナーである勇我さん。「国にお金がなくなったから、地域で自分たちでなんとかしてと、国が無理やり‘地域共生社会’をつくろうとしているのではないか?」「介護職は土日返上、一般のサラリーマンよりも低い報酬で、‘地域共生社会づくり’までやろうとしているけれど、何でオレたちだけでやらなきゃいけないのとはならないの?」「一般住民は蛇口をひねると水が勝手に出るように、介護を当たり前に受けられると思っているふしがある。住民のマインドチェンジが必要では?」と、よくよく考えて…みなくても不思議な介護業界の「当たり前のように受け入れてしまっているけれどそれでいいの」案件にぐっさり切り込んでくるあたり、やはりぐるんとびーの社外取締役(笑)
これに対して、佐伯さんからは「そもそも(ただでさえお金なくなってる)介護保険で地域共生するお金はあるの?(=ないよね~)」の問題提起。
貞松さんからは、「マインドチェンジというよりは、大事なのは気付くこと。一人ひとりのマインドチェンジは既にできていて、一人ひとりは悩んでいるけれど、孤立化してつながれていないからコミュニティにならない」との指摘に、「つなぎ役が必要だけれど、それを介護職に丸投げ」「介護福祉にいい人が多いことに国が甘えている」の声も。
ここから「人に迷惑をかけちゃいけませんっていう日本の教育自体が間違っているよね」と議論は展開。「人に迷惑はかけ合いましょう」で、場の意見が一致するあたりもこの顔ぶれならでは、か。
最後に、各々が考える地域共生、どこまでやるかについて問われると、
「自分事と隣事まではしっかりやりたいけれど他人事はやらない。隣事の基準は俺に好意を持ってくれているかどうか」と貞松さん。「地域共生はそこらじゅうにある。気付けるかどうか。自然の豊かさ、人の豊かさ、身近な豊かさに気づくこと」とも。
むくの佐伯さんが「自分の身の丈に合った、自分に居心地のよい範囲。自分の人生を豊かにしておくことからスタート」と語れば、「賛否両論あっていい」とアンダンチの福井さん。
ぐるんとびー健介さんは、「地域共生なんて知らねぇよというお話。目指すのは地球共生」。ハイ、期待を裏切らず、健介節は常に健在。そう、ぐるんとびーが目指すのは、地域共生なんてぶっとばして、地球共生なのだ。
「地域共生っていうけど、そもそも地域って何だっけ?」というところで幕を閉じた本イベント。議論は第2弾に続く…はず。どうぞお楽しみに!
ぐるんとびーケアプランセンターのご紹介
最近4月開所の看護小規模多機能についての話題がこちらのブログでも多くupされています。
こちらのブログでは初登場のケアプランセンターについてご紹介させて頂きます。
2019年11月よりぐるんとびーケアプランセンターが開所しております。
管理者である小林はご利用者様、ご家族の想いに寄り添いながら
一歩後ろからそっとサポート、
同じケアマネージャーとして多くの気づきと学びを与えてくれます。
芯があり、しなやかさと溢れんばかりの愛情を持ち合わせている彼女、
座右の銘は『無理は禁物』。
そんな彼女がぐるんとびーの一員に入ってくれたことを
代表始めスタッフ一同心強く感じております。
また一人、また一人と想いを持った仲間が増えていくこともうれしい限りです。
着々と
皆さんの力を借りて着々と準備が進んでおります!
先週は檜の床材が張られていました。
まっすぐながーく上に伸びる檜。
夢に向かってますぐ進む力や成長するパワーをくれるそうです!
そんな想いを込めて檜を選びました。
看護小規模多機能居宅介護ぐるんとびー2020年4月1日openします!
看護小規模多機能居宅介護は住み慣れた自宅、地域に居ながら「通い」「泊り」「訪問介護」「訪問看護」が一体に受けられる」サービスです。ぐるんとびーの看護小規模多機能は地域の方が利用できるコミュニティスペースも併設予定です。看護小規模多機能を利用される方が社会の中で孤立しないよう、多世代の方と自然に交流できる仕掛けを作っていきたいと考えています!
テーマは「地域の中にもうひとつのかぞくをつくる」地域や家族のつながりが希薄化している今こそ、地域の中に家族のような存在をつくることで集まるみんなが上向きに生きられる仕掛けづくりにチャレンジしていきたいと思っています!
ぐるんとびー訪問看護ステーションのご紹介
今年度スタッフが8名増えほぼ倍の15名になりました。リハビリ8名、看護7名。日中は訪問で全員揃うことはないですが朝の朝礼や忘年会等みんなでコミュニケーションを取りながら和気あいあいとやっています。訪問リハビリは利用者さんのやりたいこうなりたいを少しでも実現できるように。
訪問看護は住み慣れた自宅で過ごしたいというご本人やご家族の想いにより添えるように。日々スタッフで相談しながら訪問させて頂いています。よろしくおねがいします!
まちかど相談室始めました
交流会や自治会活動等で親交を持たせて頂いている住民の方もいらっしゃいますがさらにつながりの輪を広げたく団地の住民の方向けに相談室を開催しております。
時に写真のようにかわいいお客様がいらっしゃったり。
お時間がありましたら是非お立ち寄りください。
まちかど相談室開催日程
日時:毎週木曜日13時から16時
場所:パークサイド駒寄集会所
担当スタッフ:ケアマネージャー、介護福祉士、社会福祉士、看護師が週替わりで担当
ぐるんとびーの子供達
保育園のお休みになるとパパに連れられて出勤する子、
長期休みになるとママと出勤する子、
学校帰りに立ち寄る子、
ママと一緒にお泊りする子、
ご利用者様をお客様に見立ててカフェごっこする子、
臨床美術に参加する子、
団地の子、
山梨から遊びに来る子、
おばあちゃん(ご利用者様)と一緒に遊びに来る子、
極たまに叱られることも(笑)ありますが、
ご利用者様は子供達に優しい眼差しを向け
沢山ほめてくださいます。
特別なことではありませんが日常を共にし、
子供達の優しさも日に日に身についているように思います。
いつか子供達が成長し、子供達の居場所が変わっても
いつでも帰ってこれる場所でありたいです。
「スポトレ」が、来年度の『湘南学園小学校アフタースクール』のスペシャルプログラムとして開講!
毎週金曜日に藤沢市立駒寄小学校で開催している「スポトレ」が、来年度の『湘南学園小学校アフタースクール』のスペシャルプログラムとして開講されることになりました!
子ども達が伸び伸びとスポーツや運動を楽しめる場をつくっていけるよう、これからも活動を続けていきたいと思います。
いつもスポトレの活動を応援してくださる地域の方々や、毎週金曜日に小学校グラウンドを提供していただいている駒寄小学校の先生方に感謝申し上げます。
【湘南学園アフタースクール】
https://www.shogak.ac.jp/elementary/afterschool
ぐるんとびースタッフセミナー第1回
ぐるんとびースタッフセミナー
第1回『地域にもう一つの家族をつくる看護・介護』
・ぐるんとびー訪問看護ステーション
・小規模多機能ぐるんとびー駒寄
・看護小規模多機能ぐるんとびー駒寄
それぞれが、それぞれの形の思いや活動を紹介。
ご参加してくださったみなさま、
ありがとうございました。
まこっさん、飛び入り司会、スペシャルサンクスでした!
第2回は2月頭にやりまーす。
この時代、この場所で
みんな【この時代、この場所で】共に生きている。
今回でぐるんとびー第一章(創業期)的な
ぐるんとびー主体で踏ん張る時期は終わりだと感じた新年会。
今回はぐるんとびーのスタッフのみだったけど
総勢100名近くがパークサイド駒寄集会所に集まった。
ぐるんとびーは『地域を一つの大きな家族に』を掲げいる。
『事業をつかって地域のつながりを最大化する』
地域住民の活動体であり今は介護保険を主に使ってるが
シャルマンコーポで看護小規模多機能が開始すると
住民とスタッフの関係性がもっともっとグラデーションとなり
そして、事業も介護保険の枠を超えていくと
参加者は地域の仲間や自治会の方々までになり、それは
もはや、地域のお祭りや防災イベントになるんだと思う。
✳︎NPO化しながら地域の中に内包されていくイメージ
こんな親たちの背中を見て育つ子どもたちが、地域の子どもが、
その子どもたちのネットワークが、どうなっていき、
どんな成長をしていくのか、過剰な期待はしないけど
本当に楽しみだ〜。
子どもが大庭でNPO立ち上げたり、起業したりするのを
応援できる地域社会をつくっていきたい。
準備してくれた仲間に心から感謝。ありがとう!
ぐるんとびー忘年会
2019ぐるんとびー忘年会。
今年一年も大変お世話になりました!
日頃からお世話になっている多くの皆様、
被災地支援にご協力くださった皆様、
本当にありがとうございました😊
長野の被災された農家さんのリンゴとともに。
クリスマス交流会🎄
自治会のクリスマス交流会🎄
今回は過去最多46名の参加!!
会の前に素敵なハワイアンクリスマスコンサートがあったり!
ぐるんとびーブルさん主催の自己紹介くじ引き大会があったり!
子供も若者もおじさま、おばさまも、みんなごちゃ混ぜ!
この団地に引っ越してきてよかったー♡と改めて感じる時間でした。
盛り上がりすぎて、3ヶ月に1回の開催も早めて欲しいコールあり!笑
次回は2月開催の予定でーす!
ぐるんとカフェ、ご来店ありがとうございました♡
ぐるんとカフェ、無事閉店。
皆さん、ご来店ありがとうございました♡
長野出身ばーちゃんによるおやきはみんな美味しいーっ!と大好評!
洋裁のプロのばーちゃんによる鞄は今回のカフェの中で売り上げナンバーワン笑
キッズも藝大の方もいろんな人が協力してくれて
ちょっとずつ団地のかたも来てくれたり、
わざわざ今日のカフェのためにケーキ焼いてもってきてくださった団地の方がいたり、
とっても小さな小さなマニアックな団地住民による、
団地住民のためのカフェ。
大成功!
今日まで協力してくださった皆さん、
御来店してくださった皆さん
ありがとうございました♡
全国小規模多機能型 居宅介護事業者連絡会 全国大会@大分
12月21日、22日 全国小規模多機能型 居宅介護事業者連絡会 全国大会@大分 に参加させていただきました。
分科会にて実践発表させていただき、恐縮ながら、''アンコール実践発表''の3報告に選ばれて、メイン会場でも発表いたしました!
ぐるんとびーでの活動、事例のほんの一部ですが、多くの方に知っていただくことができて嬉しいです。
事例をまとめるに当たって、本当にたくさんの人の支えがあって、ぐるんとびーの活動があると感じました。
発表前後にもたくさんの方にお声掛けいただき、本当にありがとうございました!
「ぐるんとびーよかったよ!」「ぐるんとびーに投票したよー!」などなど。皆さんからあたたかいお言葉を沢山いただきました。
そして、何よりママともう一度ステージに立てたことが嬉しかったです。(発表聞いてくださった方しかわからないかもですが💦)
小規模多機能型居宅介護の可能性を改めて感じ、学びの深まった2日間でした。
世界に一つだけの「ユミニチュード」
代表・菅原健介を筆頭に、ぐるんとびーを統括するケアマネ兼看護師の石川、管理者の神谷、事務方兼時折夜勤担当富樫…と数を挙げればキリがない‘お節介’な人が粒ぞろい・勢ぞろいのぐるんとびーにあってしても、石川が「お節介アワードNo.1」と呼ぶのが大内由美である。
主に小規模多機能をホームヘルパーとして支える大内には、ご利用者さんの中にも根強いファンが多い。
「大内さんと一緒ならば」と3年は居座っていたかと思われる石からですら重い腰を上げさせ、外に連れ出してしまうし、他のどの事業所でも他のどのホームヘルパーでもお手上げ状態だった人でも笑顔にしてしまう。
「秘訣は?」と聞くと、「芋」とか答えてくるのであるが、その真意を紐解けば、浮かび上がってきたのは、家族から危ないからと、包丁はおろか掃除機すら取り上げられていた一人の女性。
本人の「やれる」と実際の「やれていない」のギャップにパニックを起こし、家族も含め、「何に困っているかわからなくて困っている」錯乱状態の中、その女性の懐に入り込むことに唯一成功したのが大内だった。
その混沌の真っ最中にも、大内(と石川)には、既にエプロンを付けた女性が台所に立つ姿が見えていたと言う。
「次のワクワクが見えてる。その先が見えると楽しくて仕方がない」という大内に、「どのエプロンが似合うかなって、一緒に妄想して、本当に探してたもんね」と石川。
というわけで、大内は、一緒に料理をすることに成功、ちょっと気が乗らない時にでも一緒に台所に立って芋が蒸かせるようにと、バッグの中には「芋」というわけである。
ちなみに、ぐるんとびーの近所にある東急ストアのドトールでお茶をするご利用者さんと大内を見かけたご近所さんから、「あれは嫁か?娘か?いや、あのやさしさは息子の嫁だろう」というささやき声が聞こえてきたこともあったというが、正解は、「ぐるんとびーのスタッフ(ホームヘルパー)」でした~!
介護の「か」の字も知らなかった大内がぐるんとびーに入社するきっかけとなったのは、求人のチラシ。
「子連れOK」の文言に釣られて、面談にも子連れで参上、面談中に菅原家の子どもたちとすっかり仲良しになった息子の帰り道の言葉は、「ここで働けたらいいね、ママ」。
今となってはぐるんとびーになくてはならない唯一無二の人であるが、「変化に気付くセンサー感度100%。向こう側にいっちゃってる」と石川が絶賛する大内のユマニチュードならぬユミニチュード。
一体どんなバックグラウンドがあると大内のような人が出来上がり、ユミニチュードが生まれるのだろうと素朴な疑問を投げかけると、横からすかさず石川が答えてくれた。
「千葉のヤンキー!」ヤンキー時代の黒歴史には触れずにおく。
が、ユミニチュードの確立には、必要不可欠なものであったことは記しておきたい。どんな状況でもどうにかしてしまうユミニチュードの創始者は言う。「仕事ですから。」
ケアの一つの方法論として近年注目を浴びるユマニチュード。
ユマニチュードはもちろん素晴らしいものだけれど、ユマニチュードと違って、ユミニチュードは大内由美以外の人には真似できない、世界で一つだけのものだ。でも本当は、きっと、ユマニチュードだって同じだろう。
その方法論の先に、それぞれたった一つの、その人にしかできないケアがある。だからこそ、ケアの世界は、どこまでも奥深く、面白い。
(文責:医療福祉ライター 今村美都)
ミセスりんごの憂鬱
10月12日に関東圏を襲った台風19号は、長野県にも大きな被害を及ぼした。
ぐるんとびーからも看護師の鎌田恋乃実(このみ)が被災地支援に派遣された。
看護師として支援に入った鎌田は、気が付けば、公私ともに認める「JAの人」となっていた…?!
「JAの鎌田です」
別称「ミセスりんご」。
2019年12月8日現在、日本で一番りんごのことを考えている人間は誰かと聞かれたら、迷わず「鎌田恋乃実です」と答えたい。
まずはミセスりんごが誕生するまでの経緯をサクッと追う。
鎌田にとっての初の被災地支援は、避難所がどんな混乱に陥るのか、被災地にはどんな支援が必要かを目の当たりにする絶好の機会となった。
ぐるんとびーでの平時からの防災の意義を痛感し、看護師としてもまた一回り成長…と、同時に長野から帰ってきた彼女はPTSDに陥った。
「また行かせてください」と泣いて訴える彼女を代表の菅原健介と全体を統括するケアマネの石川が、夜中にスカイプで「落ち着け~」「今、行くのは君じゃなーい」となだめすかせたこともあったという。
何かしたい、しなければと思いを募らせる鎌田が少し冷静になって、自分にできることを考えた時に頭に浮かんだのが、避難所で出会った70歳のりんご農家さん。家も畑も被害を受けたにも関わらず、「十分に食べられる。だけれどプロとしてこのりんごを売るわけにはいかない」と、大量のりんごの在庫を抱えていた彼を説得し、募金のお礼にりんごを渡すという条件でりんごを売る許可を得た鎌田。
長野に再度足を運び、自ら運んだ130個近くあったりんごは、ぐるんとびーを中心に周囲に協力を仰ぎ、すべて完売、りんご募金には総額55,500円が集まった。
りんごの気持ちになってみる
12月8日にぐるんとびーのイベントで鎌田に会うと、開口一番「もうすぐりんごの時期が終わってしまうんですよね。その前に何かしないと…」と変わらず、脳みそはりんごのことでいっぱい。
「聞いていた通りのミセスりんごっぷり!」と心の中でニマニマしていると、続けて、「私がりんごだったら、あの木にしがみついていられるだろうかと考えるんですよね」と、りんご農家さんの思いに寄り添う、を通り越して、りんごの気持ちにまで寄り添っとるがな! そこに、「最近スーパーでりんごを見ると、君たちは大丈夫だったのかい? 売ってもらえたんだね、って思うもんね」と、ぐるんとびーの大内由美(大内さんの記事はこちら)。
「また長野にりんごを取りに行きたいんですけど、シフト的に無理」という鎌田に、「ズル休みする? シフト表にりんごのシール貼っとくか」と石川が答えるという、ぐるんとびーらしい一コマを垣間見つつ、念の為、再確認しておくと、鎌田はぐるんとびーの看護師である。
介護看護を提供する事業所である以上、看護師である介護福祉士である作業療法士であるという専門性が求められることは言うまでもない。
けれど、その職域の枠をサクッと飛び越えて、いま目の前にいる人、いま目の前に起きていることにフォーカスして、自分にできることをやる。
やってしまう。周囲もそれを応援してしまう。
ぐるんとびーでは、それができる。
というわけで、「どうやってりんごを売ろう?」と頭を悩ませるJAの鎌田ことミセスりんごを見かけたら、ぜひりんご募金にご協力を!
(文責:医療福祉ライター 今村美都)
ぐるんとびーのとある一日の会話。
hacoya の取材のために半年ぶりに訪れたぐるんとびー。
個人的にはかなりご無沙汰をしてしまった後ろめたさからか、何度も取材に訪れ、子連れでのフィールドワークも複数回行っているぐるんとびーであるにもかかわらず、ちょっと遠巻きなところから様子を窺う私。
こんなに人見知りなのに、何故ゆえにライターなんて、人と会うことの多い仕事をしているのだか...?
さて、ぐるんとびーでは基本的に外食が多いのだけれども、この日は珍しく、ぐるんとびー農園で収穫した野菜を使って、みんなで焼きそばを作って、みんなで中食をしていた。既にぐるんとびーが入る駒寄の団地の道向かいのパン屋(結構おいしい!)で買ったパンをみんなの輪に入れず、一人寂しく食べていた私を哀れに思ってか、ブルさんの「今村さん、焼きそば食べる?」の言葉に思わず、渡りに船と「いいんですか〜?食べます!」と反射的に応える私(苦笑)
というわけで、おいしく焼きそばをいただいたところで、井戸川さん、久保さん、石川さん、神谷さんの取材へ。
詳しくは hacoya の記事を読んでいただければと思うが、いやぁー、み んなそれぞれに面白かった!
取材を終えて、夕飯を食べる利用者のKさんのお隣で和んでいると(Kさんとは以前の住み込み取材でルームシェアした仲である)、ぐるんとびーの町亞聖(フリーアナウンサー)こと富樫さん(本当によく似てる)が「いま来ましたよ」という体でやってきた。
事務方の富樫さんはむしろ退社時間なはずでは...?と不思議に思って訊ねると、「今日は夜勤なんですよ〜」って。
え?夜勤???いつから介護職?!とツッコミを入れつつも、2018 年、当時小2の娘と年少さんの息子を連れて、ぐるんとびーに初めて住み込み取材をした初日、どこにスーパーがあるかもわからず、右往左往している私たち親子を自宅に連れ帰り、夕ご飯とお風呂を提供してくれた人である。
初対面なのに!あの初日の富樫さんの「おかん」っぷりが、住み込み取材を前にドキドキしていた私の心を解きほぐしてくれたことは言うまでもない。
ま、初対面なのに、ありがたくお言葉に甘えてしまうこちらもこちらなのだけれど。
そう、だから、別に驚かない。富樫さんは「そういう人」、つまり、自分にできることがあれば自然とやってしまう人=よい意味で「お節介な人」である。
が、その後の富樫さんと神谷さんの会話がなんともぐるんとびー過ぎた。
ここのところ複数の利用者の泊りが必要で、夜勤スタッフの確保が余儀なくされる状況が続いていた。
泊りが 続くOさんを見ながら、「Oさん、うちに連れ帰っちゃダメですかね?車椅子のスロープ とベッドを入れられれば、うちにお泊りできますよね」と富樫さん。
ここがぐるんとびーでなければ、管理者はおそらく「何言っちゃってんの、この人?」という顔をし、すぐさま NOと言うであろうことは想像に難くない。のであるが、ここはぐるんとびー。
そして The King of 介護職、ならぬTheQueenof 介護職のぐるんびー管理者・神谷さんである。
「いいんじゃないの〜。」
「でたよ、神谷」と心の中でニヤニヤしてしまいましたよ、はい。結局 Oさんが富樫さんのうちにお泊りすることはなかったけれども、自然とこんな会話がかわされるぐるんとび ーの日常に幸あれ。
hacoya 記事へのリンク
(文責 医療福祉ライター今村美都)
ぐるんとびーの防災術:団地があれば避難所はいらない?!
ぐるんとびーの防災術:団地があれば避難所はいらない?!
健介さん(ぐるんとびー代表 菅原健介)は、全国ボランティアナースの会『キャンナス』のコーディネーターとして、東日本大震災における被災地支援を経験。以降も、熊本、広島、千葉、長野と相次ぐ自然災害によって被災した地にいち早く訪れ、支援を行ってきた。
そんな健介さんがぐるんとびーにおいても大切にしてきたのは、「平時からの備え、平時からのつながり」。
平時から顔の見えるつながりがあれば、いざという時に強い。
平時から備えていてこそ、非常時に力を発揮する。
避難所の困難な環境をよく知るからこそ、避難所に行かなくてもよい地域づくりを謡い、「団地が避難所として機能すれば、そもそも避難所はいらない」と語る健介さん。
10月に発生した台風19号に見る、ぐるんとびー流防災術の一部始終を大公開!
■そもそもぐるんとびーを団地の一角に開設した理由
・地盤が固い。
・保健医療センターが目の前にある。
・堅牢なUR団地である
これらの立地条件から、災害拠点になることも視野に入れて、事業所を開設!
■事前防災のススメ
1、災害が起きてから対応するのではなく、“事前防災”していればなんとかなる!
2、台風19号が藤沢に及ぼす被害の可能性としては、停電、断水。(建物の倒壊はほとんどないだろう。)
必要なのは、停電・断水および食料対策(+α)
・飲料水:UR団地内にある自宅だけで100ℓの備蓄。事業所にも常時50ℓ。台風に備えて新たに買い足したもの、同じ団地内のスタッフ宅も含めて300ℓを準備。
・生活用水:事業所始め、団地内にあるスタッフの家、利用者の家、併せて浴槽15個分に貯水。
3000ℓの生活用水を確保。
・電気:平時から災害用のライトを多数準備。
また普段から、蝋燭を使う習慣も。
食料:ひたすらご飯を炊いておにぎりに。
7階の事務所、6階の小規模多機能と菅原自宅、併せて40合!前日の夜から5合のお米を4回。
小規模多機能を統括するケアマネ石川さんも自宅にて
20合を炊いて参戦。(おかずも事前に準備。スタッフの中には、冷蔵庫にあるものをすべて揚げたという強者も)
念のため、カセットコンロもボンベだけで3個入り7セットを備蓄。
防災+α
- 事業所の窓ガラスにガムテープを貼って、ガラス飛散防止。
- トイレ:
・ビニールをかぶせて、尿取りパットや新聞紙を詰めて、そこで排泄できるよう整備。さらに、排泄後に袋ごと捨てるための箱を設置。
・普段から大量の尿取りパット、ゴミ袋45リットル(1000枚)を備蓄。
・ラップポン(簡易トイレ)も被災時には便利。団地に住んでいる利用者さんは平時からラップポンを使用。利用者さん宅、ぐるんとびーで4台程度設置。
・段ボールベッド20セット常備。
■ご利用者さんへの対応
・スタッフのシフトを調整し、家族のいる利用者は家にいてもらい、独居の方はぐるんとびーにお泊まり。
訪問看護の利用者には、台風の日にショートステイの利用を促し、ステイ先が見つからない場合はぐるんとびーに泊まってもらうようにした。
当日は、アパートや築100年の家に住んでいて不安のあるスタッフを始め、川の近くに住むスタッフが子連れ・犬連れでぐるんとびーに泊まりに来たり、団地の一人暮らしの人がやってきたり。
逆に同じ団地に住む利用者さんがスタッフに「うちに来てもいいよ」と声をかけてくれたり。
「考えられるだけの準備」をしたら、後はいつも通りに過ごす、以上に、なにやら愉し気でもある…。
ぐるんとびーらしい光景が見られた台風の日。
団地住民からも「ぐるんとびーがあるから安心」「家族も安心と言っている」という声が聞こえてきた。
備えすぎ、なんてことはない。事前防災で憂いを吹き飛ばす。
これでもかと災害に備えるぐるんとびーには、東日本大震災を経験しているスタッフ4名に加え、災害支援の経験があるスタッフが6名ほどいることも大きい。
災害がもたらす影響を痛感するからこそ、事前防災にスタッフ一丸となって対応できる。とはいえ、被災した経験、あるいは災害支援の経験の有無で、どうしても意識の差が生じるため、スタッフには積極的に被災地支援への参加を促す。
今回の台風による被害が大きかった長野県長野市にキャンナスの活動で初めて被災地支援に入った看護師の鎌田さんは、「被災地支援を通じて、ぐるんとびーの事前防災も決してやりすぎではなく、ここまでした方がよいのだということを身をもって体験できた。
ここまでするからこそ、安心して過ごせる」と語る。
平時からご近所さんとの顔が見えるつながりを団地で作ることができれば、被災した場合に避難所へわざわざ行かずとも、団地自体を避難所に転用できると考える健介さん。
「ぐるんとびー関連の部屋が団地内に10部屋、1500㎡程度のスペースがあり、介護が必要な人50名程度はぐるんとびーで受け入れられます。
また、介護を必要としない人は、団地の230世帯に対して自治会がマッチングしていけば、100~200人は受け入れられる。
被災した場合にも、地域に福祉のマインドを持って連動する団地やマンションがあれば、避難所はいらないはずです。」
ぐるんとびー設立の根底には、健介さん自身の東日本大震災での被災地支援体験がある。
被災した時にも避難所を必要としない、平時からの地域づくりは、ぐるんとびーが大切にする柱の一つだ。
ぐるんとびーな人たち No1 「縁の下の力持ち」 菅原有紀子さん
小規模多機能型居宅介護(小規模多機能)から始まり、訪問看護ステーションを立ち上げ、地域のちょっとした困ったに応える御用聞きサービスもスタート。
11月には居宅介護支援事業所(ケアマネ事業所)が始まり、来年には、看護小規模多機能型居宅介護(看多機)も開設予定のぐるんとびー。ほかの法人とのコラボレーションによる事業展開はもとより、拠点も藤沢市にとどまらず、健介さんことぐるんとびー代表・菅原健介の地元である鎌倉へと広がり始めている。
単に介護事業所の経営者というよりも社会起業家と言っていい健介さんは、誰がどう見たって熱い人である。
でも実は冷静さも兼ね備えた、数字に強い経営者でもある。とりわけ小規模多機能のマネジメントに関しては、ノウハウ本にして売ったらいいんじゃないの?というくらいの手腕の持ち主だと勝手に思っているのだけれど、そんな情熱と冷静さのあいだにあって、モナリザ級微笑を常に絶やさず、周囲をふわっと包んでいるのが有紀子さんである。
「Always Why?」と柔軟な発想でその時々の最適解を探し求め、介護×団地を軸に「団地を、地域を、一つの家族に」と、地域を耕し続ける健介さんの公私ともにパートナーであり、ぐるんとびーの経営を共に支える。
有紀子さんから見たぐるんとびーのこと、経営者・菅原健介のこと、聞いてみました。
いつもそばにいる、一番の応援者
「私の立ち位置としては、縁の下の力持ち的な存在だと思っていて。
スタッフにも健介にも、全力でご利用者さんのこととこれから目指す未来の道を向いて行ってもらいたいから、彼らが全力で向かえるよう、一番下から支えたいと思っています。
みんなが働きやすい職場にすることや不安なく働けるようにしていくのが私の役割」と語る有紀子さん。
健介さんが母である菅原由美さんの運営する小規模多機能居宅介護支援事業所「絆」やキャンナスの活動から独立し、ぐるんとびーを始める決意をした当初からの一番の支援者でもある。
「彼ならやれると思っていたし、独立したいという思いは最初から応援していました。一つの会社の経営者であること以上に、地域を変える、世界を変えると謡って、大きなことを成し遂げようとしていますよね。FBなんかを見ていると大胆な発言をしていることもあるし、敢えてそういう発言をしているというところもあるのですが、あちこちから槍が飛んでくることは始めから承知の上(笑) 私に飛んでくるわけではないので、「味方がここにいるよ」と。」
常に菅原健介って感じです(笑)
厚労省始め全国から視察が後を絶たず、メディアの注目度も高いぐるんとびー。
その表の顔である健介さんを、「常に菅原健介」という有紀子さんの表現は言い得て妙。
「0から1ができる人間は限られていますが、彼は0から1を生み出せる人。そういう意味では尊敬もしています。
彼自身かなり個性的ですが、スタッフも個性的な人が多い」というように、ぐるんとびーはスタッフも個性派ぞろいである。
その個性的なスタッフの採用に、有紀子さんも全面的に関わってきたが、採用基準の一つが、「お節介な人」。
「良くも悪くも、自分のことだけでなくて、他人のことが気になる人。採用面接で、その人の経験も踏まえてどんな生き方をしてきたかを聞いていくと、人となりが浮かんできます。
「(仕事以外で)何を大切にしていますか?」という質問は必ずします。ぐるんとびーでは介護や医療の仕事をするだけでなく、ご利用者さんやスタッフも家族のように接していきたいということが前提にあるので、プライベートなことも聞いていきますし、ご家族の理解が得られるか、家族関係はどうかも面接で見ています。
なぜかと言うと、ぐるんとびーでは、夜にカンファレンスをするのに非常勤の人も出てきたりするし、休みの日の研修も多かったりする。家族の理解がなく、「何で夜や休日にまでそんなに仕事で出ていかないといけないの?」となると、本人がやりたくても板挟みになってしまうし、そもそも家庭があっての仕事なので家庭のことはよく聞きます。採用面接なのに、結構立ち入ったことを聞いていますね(笑)」
ぐるんとびーで働くということには、単に働くということを超えて、どこまでがプライベートでどこまでが仕事かという枠組みでとらえていては苦しい部分が生じることもある。
菅原ファミリー始め、ぐるんとびーの事業所が入る同じ団地に住んでいるスタッフも少なくないため、明確な線引きではなく「ごちゃまぜ」を楽しめる精神が、ぐるんとびーの醍醐味を最大限に味わう鍵を握る。
そして、有紀子さんが採用において一番大切にしているのが、「看護師のあなたを採用したい」「介護福祉士のあなたを採用したい」という以前に、「あなた自身を採用したい」ということ。
根本にあるのは、看護師や介護福祉士である前に「人でしょ」という感覚だ。
「資格という鎧を着ているだけで、その鎧を脱げば人でしょうと。
資格以上にその人自身を見て、採用したいと考えています。看護や介護を提供する事業所である以上、もちろん資格は必要ですが、「あなた」を採用するからこそ、ぐるんとびーはスタッフ一人ひとりの特性を見極めようとするし、その成長をじっくり待とうとします。
でも、3年が経って、人材が育ってきたことから、最近は、現場の管理者に任せる方向性で進めています。
会社のスタート当時は私も一緒に採用含め前に出ていましたが、もう現場の管理者も育ってきているので、私はどんどん下がろうと思っています。見えないくらいに」と、有紀子スマイル。
「私は見えないくらいでいい」と有紀子さんは繰り返し口にするが、屋台骨を見えないところでしっかり支える存在があってこそ、組織はうまく回る。
その役割を自分のものとして自負する有紀子さんだが、「自分のことで精いっぱいで生きてきて、地域のことなんて考えたこともなかった」と意外な言葉も飛び出す。
「菅原親子に出会って、私も変わりました。少しだけ、世界を広く見ることができるようになった。
私自身に壮大なことはできなくても、それを実現する人を支えるのも一つの役割ですよね。
入社したスタッフには直属のリーダーや健介に言えないことがもしあったらいつでも言ってねと声をかけていますし、こちらからも気が付いたら声をかけるようにしています。」
そんな有紀子さんにとって何よりの幸せが、「スタッフが楽しく笑っているのを見ること」だ。
「現場はしんどいことも多いので、スタッフが泣いていたり怒っていたりする場面も見るけれど、やっぱり笑顔だと嬉しい。
「辛いこともあるけど楽しい」と言われると、心からよかったと思います。
ぐるんとびーにはルールがなくて、自分がいいと思ったことはやってもいいというスタンスなので、スタッフは日々いろんなことを悩みながら、いろんなことをやっています。
これはご利用者さんにとっていいだろうと思ってチャレンジしたことでもきっと不安。
それを私たちがきちんと「よくチャレンジしたね」「いいね、あれ」「ご利用者さんの笑顔、すごくよかったね」と声かけをすることが大切だなと思っています。」
文責:医療福祉ライター 今村美都
「治さない精神治療って何するの? ~浦河ひがし町診療所の取り組みから~」
北海道浦河町と言えば、社会福祉分野では言わずと知れた、当事者研究の発端であり、精神疾患などを抱えた人の活動拠点である『べてるの家』。
そんな『べてるの家』の設立メンバーであり、『浦河ひがし町診療所』を運営しながら浦河町の人たちを支え続ける院長の川村敏明先生のモットーは「治さないこと」。
2019年12月8日に開催された、ぐるんとびー主催イベントでは、医療法人薪水が運営する浦河ひがし町診療所の副院長であり、小規模多機能型居宅介護事業所いろりの所長であり、ソーシャルワーカーである高田大志さんを始め、看護師長・塚田千鶴さん、本間恵子さんが登壇し(塚田さん、本間さんのお2人はぐるんとびーを見学にきた‘だけ’のつもりだったところを飛び入り登壇。これもまたぐるんとびー流)、「治さない」精神治療について、思いの丈を語っていただきました。
精神科病棟を廃止、地域へ
2014年、浦河赤十字病院(日赤)による精神科病棟の廃止には相当な覚悟が必要だっただろうことは想像に難くない。しかしながら、ソーシャルワーカーの高田さんが、診療所の副院長で小規模の所長という役割を担っているということからだけでも、浦河町がいかに本気で精神疾患のある人たちを患者として病院に閉じ込めるのではなく、地域の中でともに生きていこうとしているかがわかろうというもの。
べてるの支援のおかげで空きベッドが増えていたことが大きな後押しとなったのは事実だが、過疎化により看護師不足、医師不足が進む中、一般科・救急医療の維持のため、廃止は不可避な選択でもあった。
「べてるの人と間違われますが、最近否定もしません」と元日赤のソーシャルワーカーだった高田さんは笑うが、病院の相談室を飛び出していく過程には様々なチャレンジが待っていた。たとえば、重度の患者だったYさん。退院支援の一環として、よかれと思ってべてるやデイケアを試みたが、続かない。
「そもそもすべての人がべてるに合うわけではないですよね。べてるの支援にも乗り切れず、長期入院してきた人たちはすぐに地域に出せない。」
重度の方の地域移行の場として、医療法人薪水ではグループホームも運営するが、元々はYさんの支援として、24時間対応共同住居からスタートし、1年後にグループホーム化した。
最初は居間に布団を敷いて、外泊体験するところから始まったが、服薬支援は仲間が交代で行うようになり、そのうち、仲間がべてるに行くので、一緒に自然とついて行くようになった。
世話人が交代で泊まり込み、1年間持ち出しだったというが、病棟閉鎖という逃れられない現実があったからこそ、ありとあらゆる手を使って人を支えるベースができ、べてるともまた異なる浦河ひがし町診療所流の支援へとつながった。
「家をお願いします」と言えば「ここどうですか?」、「お金が足りません」と言えばお金が出てくる。「言えば何でも揃えてくれる」と高田さんが大きな信頼を寄せる看護師長の塚田さんは言う。
「日赤の看護師として、急性期もやりながら人の命に関わって、それが看護師だと思いながらも、病気を看ていると、暮らしをみることができない。暮らしがみたいと、精神科に移動しました。患者さんに何かをしてあげるのが看護師の仕事と思っていましたが、病棟の廃止が決まり、外へ出て、感情の交流をしていると、同じ人として病気だけではない一面が見えてくる。
精神科の患者さんは、自分に正直で自分を大切にしている人たち。
患者と看護師という固定の関係性ではなく、人と人として、白衣を脱いで、外へ出て、一緒においしいものを食べて、楽しい時を共有する。病気でつながるのではなく、楽しいことでつながる。こうして多くの方が地域で暮らせるようになりましたが、もちろん全員ではありません。別の病院へ転院した方もいます。」
続いて、日赤からべてるを経て、現在は小規模多機能いろりで高齢者の介護に関わる本間さんは、「日赤で長期入院の方を看て、その後、べてるへ。病院では表情を失っている患者さんと同じ病名の人が、べてるでは、舞台で生き生きと働いていました。」
「べてるの利用者ということでちやほやされるし、べてるに通っていることは誇りでもある。幻覚妄想大会が近くなると、みんないつもに増して幻覚妄想を言い始める(笑)
「統合失調症、いいな」と羨望の眼差し」と言う高田さんだが、「そこに行きつかない人やマッチしない人を支えるということを私たちの仕事としてやっている。
精神病というより、若者と高齢者が困っている。そこに加えて、べてるからこぼれてくる人たちが困っている。べてるとの役割分担の中でやっています。」
高田さん、塚田さん、本間さんの3者に共通するのは、病院の中の閉鎖的な価値観の中で、「あれだけやってもダメだから、今回はダメでしょう」「無理でしょう」、「退院した後のことは知らない」と、退院後を考えずに支援してきたのでは?との思い。
精神病棟の廃止という課題があったこそ、地域を耕し、目の前にいる患者さんたちと地域の中で暮らすべく、奔走してきた人たちのリアルな語りは、病棟に隔離せずとも共に生きられるということを身を持って示してくれた。
後半は、特定非営利活動法人さんわーくかぐや事務局長の藤田靖正さん、ぐるんとびーの看板娘(小規模多機能スタッフ)のんちゃんこと高栖望さん、そして、ぐるんとびー代表菅原健介さんを軸に展開されたオープンダイアローグ!
藤田さん:小学校卒で中学はほとんど行かなかったけれど、仏像をつくること、つまりアートで命が救われた。この経験から、さんわーくかぐやではアートを大切にしています。
ある統合失調症のデイケアの利用者は、親も支援者もぼこぼこ。利用者が自身を落ち着かせるために始めたのが創作活動で、いまはアーティストとして存在している。どうやって暴力を落ち着かせるかではなく、アーティストとして歩み寄るようになったらデイケアにも通えるようになりました。アートで一気に花開く。問題ばかりに目を向けるのではなく、何を表現しているのだろう、どんなメッセージを発しているんだろう、そもそも存在がアートだよねと、そこから歩み寄っていくとまったくコミュニケーションが取れなかった人が心を開いてくれるようになる。
※特定非営利活動法人さんわーくかぐや
創作活動や生産活動を通じて、「障がいがあってもなくても、自分らしくありのままに、いつでも仲間と一緒に過ごせる場所」を提供する。2008年4月に開所した福祉活動を行うための団体。
高田さん:いつも日赤の看板と会話している患者さんがいましたが、本人も親も薬拒否。ベテラン看護師が、「あんなところで謝っていないで米に謝りなさい、米に声をかけなさい。」そこで、私たちが米作りをしている田んぼへ連れて行って、ある区画に声をかけてもらったら、お辞儀も見事で、一番実った。幻米として、精神科の病院の先生に3kg 1万円で売りました(笑)。子どもたちがやって来て、精神疾患のある大人の豊作の舞をぽかんと見てる。これぞ超共生ですよね。
(会場から)精神科の薬剤師:薬を飲ませていても病院にいる方は治らないんですね。治すことを前提に薬を処方するというよりは、ただ朝昼晩薬を飲ませるだけ。そこで、薬物療法だけでなく、オープンダイアローグへ興味を持ちました。急性期の患者さんを見ていると、コミュニケーションが取れない状態にありますが、オープンダイアローグは有効ですか?
高田さん:どこかでオープンダイアローグに参加しましたが、真面目で暗いという印象を受けました(笑)。浦河にはもともと対話の文化があり、入院時・中間・退院時カンファレンスに仲間も入っていました。笑いの要素、笑いの文化があり、とりわけ金欠ダイアローグは大爆笑です。薬は無理して飲ませません。本人が飲むものなので、飲ませるというのはない。なんならべてるで友だちをつくるお薬を出してもらう。
治す、より、ならすとかなれる。耕すことが大事だと考えています。患者さんを治している場合じゃない。だから、僕らは田んぼをやる。叫び続けるので、病院も警察もさじを投げた人がいますが、このように迷惑をかけ続ける人が必要です。私たちは病名を付けて分別してきましたが、こういう人が地域を耕し、耕し終わった後の地域力を高める。いまでも叫び続けていますよ。
藤田さん:自閉症で割り箸を詰める仕事を7年間やっていけれど、嫌になって家でも暴れるようになった女性がいました。始めは噛みついたり、柱に頭をぶつけたり、奇声をあげたりしていましたが、週1回のレスパイトでうちに通ううちに、「また割り箸を詰められるようになりました」と。でも彼女を割り箸作業に復帰させるために、僕らが関わったわけじゃない。
自閉症の人は同じことを繰り返すのが得意だから、割り箸を詰める仕事にというのは、彼女の特性を見ていないですよね。元気になったら社会復帰(割り箸作業に復帰)ではなく、構造自体を変える必要がある。何が幸福なのか、地域の生きる理念、哲学から変えていこうよ、と。学校からも「いつ教室に戻れるんですか?」とよく聞かれますが、教室に戻すためにカウンセリングしているわけじゃない。
高田さん:これに通じるお話かと思いますが、浦河ひがし町診療所では、「これ飲んだら治っちゃうかもしれないけど、大丈夫かい?」、つまり、治った時に自分の人生に向き合う準備はできているかい?つながりはあるかい?という問いかけをします。
のんちゃん:治るという価値観に関して言えば、学生時代に摂食障害になった時、初めは食べて体重が戻れば治る、食べたら治ると思っていました。でも、根本の不安は解決していない。食べないというのも不安を解消する方法で、食べるということと治るということはイコールじゃない。
だから、いま自分が何に困っているのかを話をしたほうがいい。高校の先生が毎週来て、「学校に戻ったら何が不安か」を聞いてくれた。クラスメートにカミングアウトして、何が不安かを伝えたら、治るというよりも自然と食べられる日が出てきた。こんな感じなら生きていてもいいかもと思えるようになってきた。
摂食障害は、治るというより、またいつ出るかわからないという不安は心のどこかにあるけれど、いつも誰かが関わってくれているということ、それが大事。
健介さん:誰かが困っている時にはみんなで考えて、環境をつくっていけたらいい。とはいえ、いろんな事業所がやせ我慢でやっている面もある。制度にない部分は、制度を変えていくと同時に、地域のつながりをつくっていく必要がある。
“ぐるん”と大きなひとつの家族
スタッフの畑仲間つながりで、『湘南ガーデン』さんの取材がきてくれました!
やわらかい文章で、ぐるんとびーを知らない人にも
ぐるんとびーの雰囲気や取り組みが伝わると思います。
Chako Kibeさん、素敵な記事をありがとうございました!
“ぐるん”と大きなひとつの家族。小規模多機能ホーム「ぐるんとびー」| SHONAN garden(湘南ガーデン)
ぐるんとびー、月一回のミーティング!
ぐるんとびーの月一回のミーティング。
くるみさんのカレーライスをみんなで食べて開始。
全体共有の報告をしたあとは
グループに分かれて話し合い。
大庭地区のこどもの問題について
大内さん(湘南大庭地区こどもの家の委員)や
長野支援の話をしたり、なんの会議だと。
もはや、これが地域ケア会議じゃないかとすら感じるww
スタッフも気がつけば50人近くなってきており
今年度には70人、来年度には100人を超えてくると思う。
だからこそ徹底的に話し合う時間が必要だと感じる。
僕らの原点であり、大切にするのはこの温度感。