昨日、1ヶ月ぶりに退院した利用者さんが帰ってきた。
退院前の1ヶ月、家族と一緒に悩んだ。

自宅か、施設か。

「自分が潰れてしまうんじゃないか」
「でも、お母さんが家に帰りたいと言っているのに」

その葛藤を、僕は完全にわかることはできない。
自分の親を同じ選択肢の前に立たせたことがないから。

それでも、ぐるんとびーとして”自宅に帰る”を支えると決めた。
決めたけど、めちゃくちゃ悩んだ。
家族の苦しみを本当に支え切れるのか。本人にとって、本当に家が正解なのか。
答えのないことを、ずっと考えてた。

そして昨日。

「やっと帰ってこれた」

ジャムパンが食べたい。穴子寿司が食べたい。
今飲みたい。今食べたい。

その「今」を、昨日は1日かけて全部かなえた。
それだけのことなんだけど、なんかすごく心が動いた。

人として当たり前に持つ「今食べたい」が戻ってくる瞬間。
その人が、その人らしく、今この瞬間を生きている姿。何のためにこの仕事をしているのか。
昨日、また改めてはっきりしたな。

管理者になってから、初の自宅か施設か。という話し合い。
方向性を決める立場になると、「支える」という判断の重さが変わった。

答えのない選択を、それでも選ばなきゃいけない場面があることを、実感した。
その重さと、昨日みたいな瞬間の両方が感じられた。

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